誰も知らない物語
「このスレッドに気になる書き込みがあった。」
「気になるって?」
「これだ。」
と言ってその書き込みを見せる。
『都内の意識不明者続出の犯人は着物を着ていた!』
『俺、聞いたぞ!“るな”ってやつ探してるらしいぞ!』
『なにそれ?幽霊?w』
…るな…って。
「みんなももう知っていると思うが、昨晩起きた都内の事件だ。」
と一点を鋭く見つめる健三。
その先はもちろん…
「かぐや姫。お前はわかるはずだ、この犯人が。」
健三が激しく言う。
いつもとは違う。
クールで毒づいた口調ではなく、焦っている様子だ。
「瑠奈さん…どういうこと?」
誰もが瑠奈を見た。
一瞬にして部屋の空気が凍るのを感じた。
「答えてくれ、かぐや姫!」
「答えられぬ…。」
瑠奈もどこか心苦しそうに答えた。
「何故だ?」
健三が詰め寄る。
あの健三が冷静さを欠けていた。
「歴史が…」
言い切る前に健三が瑠奈に言い放った。
「俺たちはお前に協力すると約束した。だから、俺たちは全力で約束を果たす。少なくとも、俺のプライドが許さない。…だから、答えてくれ。」
クールな奴の言葉とは思えないほどの熱い言葉だった。
その言葉に瑠奈だけでなく、俺も何か心動かされるものがあった。
健三は瑠奈を信じている。
だからこそ本当のことを知りがっていた。
俺とは違う。
疑うことしかしていなかった。
「瑠奈ちゃん…どうなん?」
心配そうに美保が聞いた。
「俺もだな。ちゃんと知らんと納得いかん!」
晴彦は健三と同じ考えだが、興味半分な感じだ。
「私は…。」
瑠奈の手が震えていた。
そんな瑠奈を、
「大丈夫。みんながいつてるから。」
とそっと優香は瑠奈の手を握った。
「…分かった。全てを話します。」
と、瑠奈は深く息を吐いたあとに続けた。
「犯人名は…【朔夜(サクヤ)】。私の兄、月の帝じゃ。」
それを聞いてみんな唖然とした。
月の帝が…なんのために。
瑠奈はうつむきながら話しを進めた。
犯人名は…なんと瑠奈の兄ー朔夜という月の帝だった。
地上へ来たのは瑠奈を月へ連れ戻すためだと言う。
「気になるって?」
「これだ。」
と言ってその書き込みを見せる。
『都内の意識不明者続出の犯人は着物を着ていた!』
『俺、聞いたぞ!“るな”ってやつ探してるらしいぞ!』
『なにそれ?幽霊?w』
…るな…って。
「みんなももう知っていると思うが、昨晩起きた都内の事件だ。」
と一点を鋭く見つめる健三。
その先はもちろん…
「かぐや姫。お前はわかるはずだ、この犯人が。」
健三が激しく言う。
いつもとは違う。
クールで毒づいた口調ではなく、焦っている様子だ。
「瑠奈さん…どういうこと?」
誰もが瑠奈を見た。
一瞬にして部屋の空気が凍るのを感じた。
「答えてくれ、かぐや姫!」
「答えられぬ…。」
瑠奈もどこか心苦しそうに答えた。
「何故だ?」
健三が詰め寄る。
あの健三が冷静さを欠けていた。
「歴史が…」
言い切る前に健三が瑠奈に言い放った。
「俺たちはお前に協力すると約束した。だから、俺たちは全力で約束を果たす。少なくとも、俺のプライドが許さない。…だから、答えてくれ。」
クールな奴の言葉とは思えないほどの熱い言葉だった。
その言葉に瑠奈だけでなく、俺も何か心動かされるものがあった。
健三は瑠奈を信じている。
だからこそ本当のことを知りがっていた。
俺とは違う。
疑うことしかしていなかった。
「瑠奈ちゃん…どうなん?」
心配そうに美保が聞いた。
「俺もだな。ちゃんと知らんと納得いかん!」
晴彦は健三と同じ考えだが、興味半分な感じだ。
「私は…。」
瑠奈の手が震えていた。
そんな瑠奈を、
「大丈夫。みんながいつてるから。」
とそっと優香は瑠奈の手を握った。
「…分かった。全てを話します。」
と、瑠奈は深く息を吐いたあとに続けた。
「犯人名は…【朔夜(サクヤ)】。私の兄、月の帝じゃ。」
それを聞いてみんな唖然とした。
月の帝が…なんのために。
瑠奈はうつむきながら話しを進めた。
犯人名は…なんと瑠奈の兄ー朔夜という月の帝だった。
地上へ来たのは瑠奈を月へ連れ戻すためだと言う。