誰も知らない物語
そして、それにもたつく朔夜の姿は笑えた。
さっきまであれほど気迫が溢れていたが、突然のことにあたふたしてる。
「く、くそが!」
と強引に飛び越えた。
駅員の制止も例の技を用いて突破してしまう。
「守、そろそろ来るわ!」
と優香が階段で手招きする。
「おう!行くぞ瑠奈。」
と瑠奈が不安にならないように手を引っ張った。
そう、優香の考え。
月には電車がないという点を突いた作戦だった。
優香が手招きする方へ急ぐ。
後ろからは改札を強引に突破した朔夜が追ってくる。
「守殿、私は…」
「大丈夫だよ、俺らがいるから!」
相変わらずの感じだ。
俺たちにはよくわからないが、どうも電車だけは苦手なようだ。
「守、早く!」
と急かす。
めっちゃ急いでるから!
階段を駆け降りる。
黄色の電車がホームに止まっていた。
その電車に駆け乗った。
所謂、駆け込み乗車なので…皆さんは止めましょう。
「待て愚民が!…なっ!」
同じく駆けてくるが、電車を見て仰け反りかえる。
「な、なんだこれ?」
その場で立ち止まった。
その様子は瑠奈そっくり。
…やっぱり、兄妹なんだ。
まぁ、とにかく、
「じゃーねー。」
と勝ち誇った感じに言ってやった。
月の帝も大したことないなと思った。
「く…愚民が!」
だが、その気迫に衰えはなかった。
見つかったからは最後まで用心しなければならない。
竹取物語では何千もの帝の兵士がやられている。
きっと朔夜は追ってくる。
「守、やったわね!」
「…てかさ、これ、乗ったらある意味勝ちだよな?」
「…うーん、気にしない!」
と苦笑いをする。
月の人が電車を嫌う嫌わないの前に…電車に乗ったら勝ちだろ。
冷静に考えたら…常識じゃん。
『守、逃げれたか?』
『あぁ。』
通話の途切れていない健三が心配そうに聞いてくるが、俺たちの声を聞いたら安心そうに、
『そうか。…で、どうしてる?』
『青木ヶ原に向かう。』
『早いな。俺たちも向かうから向こうで落ち合おう!』
『了解。』
通話を切った。
翌日に青木ヶ原で落ち合うこと約束した。
「健三なんだって?」
通話を切ったところで優香が聞いてくる。
「明日、青木ヶ原で落ち合おうだってさ。」
「全員集合ね。」
「そうだな。」
そう言えば、今日は健三たちに会ってはないのか。
声はけっこう聞いたのでそんな気がなかなかしなかった。
そんなことを考えると、朔夜に終われていた疲れがどっとでた。
今は特に危ないことが無さそうなので、安心だ。
さっきまであれほど気迫が溢れていたが、突然のことにあたふたしてる。
「く、くそが!」
と強引に飛び越えた。
駅員の制止も例の技を用いて突破してしまう。
「守、そろそろ来るわ!」
と優香が階段で手招きする。
「おう!行くぞ瑠奈。」
と瑠奈が不安にならないように手を引っ張った。
そう、優香の考え。
月には電車がないという点を突いた作戦だった。
優香が手招きする方へ急ぐ。
後ろからは改札を強引に突破した朔夜が追ってくる。
「守殿、私は…」
「大丈夫だよ、俺らがいるから!」
相変わらずの感じだ。
俺たちにはよくわからないが、どうも電車だけは苦手なようだ。
「守、早く!」
と急かす。
めっちゃ急いでるから!
階段を駆け降りる。
黄色の電車がホームに止まっていた。
その電車に駆け乗った。
所謂、駆け込み乗車なので…皆さんは止めましょう。
「待て愚民が!…なっ!」
同じく駆けてくるが、電車を見て仰け反りかえる。
「な、なんだこれ?」
その場で立ち止まった。
その様子は瑠奈そっくり。
…やっぱり、兄妹なんだ。
まぁ、とにかく、
「じゃーねー。」
と勝ち誇った感じに言ってやった。
月の帝も大したことないなと思った。
「く…愚民が!」
だが、その気迫に衰えはなかった。
見つかったからは最後まで用心しなければならない。
竹取物語では何千もの帝の兵士がやられている。
きっと朔夜は追ってくる。
「守、やったわね!」
「…てかさ、これ、乗ったらある意味勝ちだよな?」
「…うーん、気にしない!」
と苦笑いをする。
月の人が電車を嫌う嫌わないの前に…電車に乗ったら勝ちだろ。
冷静に考えたら…常識じゃん。
『守、逃げれたか?』
『あぁ。』
通話の途切れていない健三が心配そうに聞いてくるが、俺たちの声を聞いたら安心そうに、
『そうか。…で、どうしてる?』
『青木ヶ原に向かう。』
『早いな。俺たちも向かうから向こうで落ち合おう!』
『了解。』
通話を切った。
翌日に青木ヶ原で落ち合うこと約束した。
「健三なんだって?」
通話を切ったところで優香が聞いてくる。
「明日、青木ヶ原で落ち合おうだってさ。」
「全員集合ね。」
「そうだな。」
そう言えば、今日は健三たちに会ってはないのか。
声はけっこう聞いたのでそんな気がなかなかしなかった。
そんなことを考えると、朔夜に終われていた疲れがどっとでた。
今は特に危ないことが無さそうなので、安心だ。