チョコレートトラップ
彼の名前は
高橋比呂(たかはし ひろ)。
1年の時に
同じクラスだったんだけれど、
最初、存在になんて
全く気付かなかった。
高橋くんを知ったのは
体育祭の時。
クラス対抗リレーで
アンカーを走ったのが高橋くんだった。
その姿が凛々しくてたくましくて、
一瞬の内にスキになったんだ。
“高橋くんと仲良くなりたい”
そう思っても、
私と高橋くんの間に共通点はなく、
声を掛けることすら出来なかった。
それに私のように
体育祭の姿を見て
スキになった女の子が
たくさんいて、
高橋くんはいつも女の子に
囲まれていた。
私はそれを遠くから
見つめることしか出来なくて、
気付けば学年が上がっていた。
心のどこかで
「同じクラスになれたら」と
思っていたけれど、
そんなに人生は甘いものじゃない。
高橋比呂(たかはし ひろ)。
1年の時に
同じクラスだったんだけれど、
最初、存在になんて
全く気付かなかった。
高橋くんを知ったのは
体育祭の時。
クラス対抗リレーで
アンカーを走ったのが高橋くんだった。
その姿が凛々しくてたくましくて、
一瞬の内にスキになったんだ。
“高橋くんと仲良くなりたい”
そう思っても、
私と高橋くんの間に共通点はなく、
声を掛けることすら出来なかった。
それに私のように
体育祭の姿を見て
スキになった女の子が
たくさんいて、
高橋くんはいつも女の子に
囲まれていた。
私はそれを遠くから
見つめることしか出来なくて、
気付けば学年が上がっていた。
心のどこかで
「同じクラスになれたら」と
思っていたけれど、
そんなに人生は甘いものじゃない。