チョコレートトラップ
「凛ー」


「教室にいないと思ったら、

 こんな所にしゃがみ込んで。

 何かあったの?

 あ、もしかして高橋くんから

 呼び出された、とか」


私は首を大きく横に振った。


凛の予想通り

高橋くんに呼び出されてたら、

どんなに嬉しかったことか。


残念なことに、

ウソタは偶然にも

高橋くんではあるんだけれど。


なんでよりによって昨日の私は、

高橋くんとウソタの下駄箱を

間違えちゃったんだろう。


昨日の私を攻め立てたい気分だ。






< 75 / 279 >

この作品をシェア

pagetop