ユアサ先輩とキス・アラモード
「イヤだと言うのか?」
「へっ?」
「どうせ処女じゃないんだろう?」
真帆は頭から氷水をぶっかけられたような衝撃を受けた。彼の口からその一言が出るとは、まったく想像していなかった。
「君も今時の女子高生だ。そういう事は実に簡単に考え、歯でも磨くよう済ませてしまうんだろう?」
「そ、それは……」
「化粧っ気のない顔してウブい振りしているけど、その分、夜の世界に生きる女顔負けの、あまーい言葉で男たちを翻弄するんだ」
湯浅は耳元に顔を近づけると、そっとささやいた。
「あなたって、素敵だわ。最高よ」
彼の息遣いが、真帆の耳に触れる。
「出会えた私って、きっとシンデレラより幸運だと思うの」
一瞬、止まった。でも、何かが起きるのはわかった。
「ねえ、言って。あなたのためなら、私、なーんでもしてア・ゲ・ル」
背中の毛穴全てが反応した。彼の声は、とてもセクシーだった。
「な、キスくらい簡単だろう?」
真帆は静電気を感じたかのように、湯浅から飛びのいた。息遣いも荒く見れば、口をきつく結んだ。
失神しないのが不思議だった。真帆の乙女のプライドは再び真っ二つ、いや、水風船を力一杯床にぶつけたごとく、砕け散った。
メラメラと闘志が燃え上がった。それは瞬く間に大きくなり、天まで届くほど立ち上がった。息を大きく深く吸い込めば、湯浅を吹き飛ばさんばかりに叫んだ。
「失礼な!私はけがれ無き処女よ。まだ何にも汚されていないわ!キスだってしたことがないわ!」
場内の空気がビリビリと振動した。それほと大きく張りのある声だった。
湯浅はアゴに手を当てると、ニヤリと笑った。
「君の初めての男になれるとは、実に光栄だ。せっかくだから、記憶に残るような、ロマンティックなキスをしよう」
とたん、真帆は我に返った。
(やっちゃったーっ!)
「へっ?」
「どうせ処女じゃないんだろう?」
真帆は頭から氷水をぶっかけられたような衝撃を受けた。彼の口からその一言が出るとは、まったく想像していなかった。
「君も今時の女子高生だ。そういう事は実に簡単に考え、歯でも磨くよう済ませてしまうんだろう?」
「そ、それは……」
「化粧っ気のない顔してウブい振りしているけど、その分、夜の世界に生きる女顔負けの、あまーい言葉で男たちを翻弄するんだ」
湯浅は耳元に顔を近づけると、そっとささやいた。
「あなたって、素敵だわ。最高よ」
彼の息遣いが、真帆の耳に触れる。
「出会えた私って、きっとシンデレラより幸運だと思うの」
一瞬、止まった。でも、何かが起きるのはわかった。
「ねえ、言って。あなたのためなら、私、なーんでもしてア・ゲ・ル」
背中の毛穴全てが反応した。彼の声は、とてもセクシーだった。
「な、キスくらい簡単だろう?」
真帆は静電気を感じたかのように、湯浅から飛びのいた。息遣いも荒く見れば、口をきつく結んだ。
失神しないのが不思議だった。真帆の乙女のプライドは再び真っ二つ、いや、水風船を力一杯床にぶつけたごとく、砕け散った。
メラメラと闘志が燃え上がった。それは瞬く間に大きくなり、天まで届くほど立ち上がった。息を大きく深く吸い込めば、湯浅を吹き飛ばさんばかりに叫んだ。
「失礼な!私はけがれ無き処女よ。まだ何にも汚されていないわ!キスだってしたことがないわ!」
場内の空気がビリビリと振動した。それほと大きく張りのある声だった。
湯浅はアゴに手を当てると、ニヤリと笑った。
「君の初めての男になれるとは、実に光栄だ。せっかくだから、記憶に残るような、ロマンティックなキスをしよう」
とたん、真帆は我に返った。
(やっちゃったーっ!)