恋に恋する乙女達へ
乙女の乙女による乙女のための
学生寮の講堂には多くの学生が詰めかけ、前を向いて立っている。

一人の女学生が壇上にあがると、全ての目が、目がそこに集まる。

「あー、」
彼女はマイクの音が入っているかの確認に何度か、マイクを叩く。

「ゥンン、…恋に恋する乙女達に告ぐ。―彼氏が欲しいか?!」

一瞬の静寂。

そして、講堂は悲鳴とも奇声ともとれる歓声に包まれた。




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