恋に恋する乙女達へ
「そんなに、焦ることないだろ。今日は日曜だ。先生方はいらっしゃらない」
「でも、ばれたら…!!」
「罰則なんて、せいぜい掃除1週間とかだろ。構わん」
昌は堂々と言い放った。
「そもそも、私達はまだ男性に慣れてないのがいけない。共学になったとは言え、学校はまだ厳しい。もちろん寮生活じゃ、プライベートでも出会いがない」
「だからってさ…恭くん犠牲にしなくても」
「他に男性の知り合いがいれば、な」
昌は自嘲気味に笑う。
「言ってくれれば、私の友達紹介するのに」
「美紀の友達はダメだ。チャラいのばっかりじゃないか。なにより…」
昌がついに腰をあげ、猛獣(という名の乙女)達に囲まれた憐れな子羊を救助に行く。
「女装が似合わない」
乙女の群れの中心に、セーラー服を着た少年がうずくまっていた。
「でも、ばれたら…!!」
「罰則なんて、せいぜい掃除1週間とかだろ。構わん」
昌は堂々と言い放った。
「そもそも、私達はまだ男性に慣れてないのがいけない。共学になったとは言え、学校はまだ厳しい。もちろん寮生活じゃ、プライベートでも出会いがない」
「だからってさ…恭くん犠牲にしなくても」
「他に男性の知り合いがいれば、な」
昌は自嘲気味に笑う。
「言ってくれれば、私の友達紹介するのに」
「美紀の友達はダメだ。チャラいのばっかりじゃないか。なにより…」
昌がついに腰をあげ、猛獣(という名の乙女)達に囲まれた憐れな子羊を救助に行く。
「女装が似合わない」
乙女の群れの中心に、セーラー服を着た少年がうずくまっていた。