恋に恋する乙女達へ
「恭もきてくれた所で、一度私達の活動の説明をしておこう。相―」
「知ってるよ」
恭が、昌の発言を遮る。
「彼氏を作るための活動、だろう」
「…はい。確かに、私達は彼氏を作ることを目標に毎週討論したり、各班での活動を報告しあったりしています」
「一応秘密結社のつもりなんだけどな。やっぱり人の口に戸はたてられんか」
昌が残念そうに言う。
「男性側に漏れてしまってるんですね」
「噂程度だけど…」
恭がフォローするように付け足した。
「噂か…。まぁ、存在を匂わす、ってのもいいか」
昌は自分を納得させるように言う。