恋に恋する乙女達へ
昌は顔を真っ赤にして、言い返す。
「違う!私は適正体重であって、お前が痩せすぎなんだ!!」
確かに、恭は細身ではあるが…
「寮長」
ポンと昌は肩を叩かれる。
「一緒に頑張りましょう」
肩を叩いたのはダイエット班班長。
満面の笑みで、ダイエット計画書を差し出した。
「お前、私に配下にくだれと言っているのか!?」
「昌、なんかずれてるよー」
昌、混乱中―
「…ウゥン。気をとりなおして、だ」
昌が回りを見渡す。
「恭、質問だ。男はどんな女性が好きなんだ?」
「そんなん、言われたって…。人それぞれだろ」
「ふぅん。じゃ、参考までに。恭の好みのタイプは?」
「はぁ?」
「恭くんはどんな子が好きなのかなー?」
ニヤニヤと笑いながら、距離をつめていく。
先程の恨みもあるのだろう。
「俺は、その…」