恋に恋する乙女達へ
端から見れば

くだらない議題。
無意味な時間。

しかし、彼女達はいたって真剣だ。


「じゃ、オブザーバーの自称モテ子、美紀から。女子力とは」

「自称じゃないっての」

怒ったように立ち上がり、座っている乙女達を見渡す。

「女子力でしょ。私みたいなこと」

でしょ?
と、さも当然かのように言い切り、また座る。

「えと…寮長」
相川は困って昌に助けを求める。
「ふむ、女子力とはつまりは美紀だという。ならば、美紀のいう女子力を定義づけよう。美紀、自分の女性らしさをアピールしてくれ」


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