BEST FRIEND♪

 私の荷物の隣には、体育館の鍵が置いてある。

「あかね、鍵ここにあるから。戸締りは頼んだ!!」

 あかねが、ダンクシュートを決めながら、「おう!」と返事した。

 私は足早に体育館を出た。もう、六月も後半。照りつける太陽が眩しい。

 そのとき、聞こえたんだ。

「素直じゃねぇ奴」

 っていうあかねの声が。

 
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