BEST FRIEND♪
「私、スリーポイントシュートって、苦手なんだよね」
言いながら、美衣がドリブルをする。
「苦手、か」
彼女は、大きく跳んで、シュートした。
ガコン、ボールは、籠の淵にぶつかってはじかれた。
「あー、まただ。だから苦手なんだよね」
俺は、息を吐く。
「苦手って、思ってるとうまくいかないよ。ほら、先入観ってヤツ。だから、苦手意識を捨ててごらん」
美衣は、本気で言ってるの、と呟きながら、もう一度、シュートをする。
スポン、ボールは弧を描いてゴールに吸い込まれた。
「っあ!!入った…」