BEST FRIEND♪
「…翔君って、美衣さんのこと、好きなの?」
「え?な、何で?」
上原さんの言葉に、翔が赤くなった。何赤くなってんのよ、ばっかみたい!!
「だって、何かっていうと、美衣さんの話するよね…」
「別に、好きじゃあねえよ。アイツはただの幼馴染で親友ってだけ」
何でかな。すごく胸が苦しい。でも、そうなんだよね。私たちは、幼馴染で親友。それ以上にはなれない。
わかってたのに。
なのに、何で今頃、気付いたんだろ。私、翔のこと…ずっとずっと好きだったんだ…。でも、何で今なの?もっと早くに気付いてたら…。
気付いてたら、どうなってたの?そしたら、告白できたのかな?否、それはない。私たち、距離が近すぎたんだ。だから、もっと早く気付いてても告白なんてしなかった。