BEST FRIEND♪



「いきなり、何言い出すんだよ…?」


 俺は、慌てた。




「見てたら、わかるよ。翔くんは、美衣さんのことが好きなんでしょ?」



 え?



「だって、翔くんの話にはいつも美衣さんが出てくるから。それに、今だって二人を見て、落ち込んでた…。やっぱり、どんなに頑張っても私は、美衣さんの代わりにはなれないんだね」


 否定しようとして、できなかった。



 愛が、泣き始めたから。


 声を殺して、涙を流してる。



 あかねと美衣が、仲良く喋っているのが、後ろで聞こえる。



「ねぇ、翔くん。私たち、別れよう…?」



 時間が、止まったと思った。


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