BEST FRIEND♪
上原さんに呼ばれ、我に返る。
「ね、一緒にマフラー、作らない?」
私は声をかけた。
毒になるかもしれないお菓子をあげるよりは、得意なマフラーをあげたほうが、絶対に喜んでもらえる気がするし。
「え、いいんですか!?私も、今声をかけようとしてたんです!」
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その、約束の日。
「上原さんの家って、かわいいね」
私、びっくりしちゃった。
だって、人形の家みたいだったから。
「父が建てたんです」
上原さんの目は、輝いていた。