BEST FRIEND♪
「何か用?」

 早く部活に行きたくて俺はぶっきらぼうに聞いた。

「あの、えっと…」

 俺の態度が彼女を困らせたらしい。彼女はそわそわしながらこっちに来た。
 
 今度は俺が困惑する。

「これ、受け取ってください」

 ピンクの封筒を渡された。

「これ、なに?」

 大方予想は付いたがあえて聞く。

「家で読んでください…」

 彼女はそれだけ言って階段を上ってく。そういや、吹奏楽部だっけ?

 っていうか、質問くらい答えてほしかったんだけどな…。 
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