BEST FRIEND♪



 男の子が、立ち上がる。



「え、あ、ありがとうございます」




 私は、シドロモドロで。



 立ち去る男の子の背中には、ガラスのかけらが刺さってた。



「あ、あのっ、名前…なんていうんですか?」



「僕は、九条慶介。一年生です」



 男の子、慶介くんが言った。




「失礼ですが、上原愛さんですか?」



 え。なんで、知ってるの?



「出雲翔先輩と別れた、って本当ですか?」



< 93 / 96 >

この作品をシェア

pagetop