溶ける彼女
勉強会はスムーズに進んだ。
彼は彼女に英数理社を教えてもらい、順調に進めた。
彼女は彼に実技を教えてもらい、無事終わらせた。
なかなかバランスのいい二人である。
「そろそろ終わりにしようよ」
「そうだね、もう無理、疲れた」
二、三時間はやっていただろうか、宿題は三分の一ほど終わっていた。
彼女のほうが量が多いというのに、彼と同じくらい終わっている。
「すごいね、実技終わったじゃん」
「君は五教科ほぼ終わった感じだね」
「どうする? 明日も二人でやる?」
「絶対それがいい。楽しいし捗るし」
「じゃあ同じ時間に来るわ」