溶ける彼女
まるで別たれる恋人のように
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もう宿題も終わったし、夏休みの残りの一週間と六日は二人で過ごそう。
彼女は彼に、そう言った。
彼は今、彼女を待つためにかき氷屋さんにいる。
隣ではお婆さんの孫の女の子がメロン味のかき氷を口に含んでいる。
後ろには窓から顔を出したお婆さんが微笑んでいる。
三人と談笑中である。
そして今、向こうから彼女が走ってきた。
「おはよう、皆のもの!」
「はい、おはよう」
「いらっしゃい」
「おはよう姉ちゃん」