[修正版]草食系彼氏
放課後になり、いつものように教室で陽菜と話していたら、一人の男子生徒が私のところへきた。
「おい」
「…なんだ、高か。何?」
彼は神崎高だ。私とは小学校からの付き合いで、低学年の頃からケンカばかりしていた。すると高は、興味本位のみの笑い方で、私に聞いた。
「お前さあ、来季と付き合ってんの?」
「はい?」
私はまず、何で知ってるの、と思い、高の顔を見た。このことは真希を含めた部活仲間と陽菜にしか、言っていないはずなのに。
それに、高に知られたらいろんな人に言われるに決まっている。私は慌てて否定した。
「そんなわけないじゃない、ばかじゃないの?」
「本当かよ?おい来季、お前らどーゆう関係なんだよ?」
高の矛先が、今度は来季に向けられた。私は少しドキっとして、来季の方を見た。