月と夕焼け
「あはは…本当にアホだな」
「教頭がな」
「お前らああいう時だけ、すぐにチームワーク良くなるからずるいよな」
テンションが高いと、なんでも出来そうになる。
でもしてしまうと、西城家の名前が汚れると色々我慢して生きて来た。
「それも昔から」
「だいたい、俺が犠牲になんだよな」
「仕方ないだろ」
「ほんとほんと」
笑い合いながら、俺は教室の中に美乃梨がいないのに気が付く。
「なぁ、美乃梨は?」
「美乃梨さん?出て行かれましたけど…」
「そ、ありがとう」
出て行った?
俺は、不安になって立花たちに一言断り、教室を出る。
とりあえず探さないと。
なぜか知らないけど、俺は走っていた。
「…っ、美乃梨!?」
美乃梨を見つけたのは、図書館の前。
美乃梨は不思議そうに振り返った。
「教室にいないから…」
「ちょっと調べモノがあって」
「…泣いてるかと、思った」
「大丈夫。泣かないわ」
美乃梨が微笑む。
美乃梨は本当に良い女だ。
良い女すぎて、困る。
「教頭がな」
「お前らああいう時だけ、すぐにチームワーク良くなるからずるいよな」
テンションが高いと、なんでも出来そうになる。
でもしてしまうと、西城家の名前が汚れると色々我慢して生きて来た。
「それも昔から」
「だいたい、俺が犠牲になんだよな」
「仕方ないだろ」
「ほんとほんと」
笑い合いながら、俺は教室の中に美乃梨がいないのに気が付く。
「なぁ、美乃梨は?」
「美乃梨さん?出て行かれましたけど…」
「そ、ありがとう」
出て行った?
俺は、不安になって立花たちに一言断り、教室を出る。
とりあえず探さないと。
なぜか知らないけど、俺は走っていた。
「…っ、美乃梨!?」
美乃梨を見つけたのは、図書館の前。
美乃梨は不思議そうに振り返った。
「教室にいないから…」
「ちょっと調べモノがあって」
「…泣いてるかと、思った」
「大丈夫。泣かないわ」
美乃梨が微笑む。
美乃梨は本当に良い女だ。
良い女すぎて、困る。