月と夕焼け
「賑やかなのは好きだけど、愛想振りまくのが嫌だって…かたくなに拒否してたから」
それでも、純くんは私に会うためにパーティに参加してくれていた。
秘密で会場を抜けて、二人でいっぱい話した。
「元気なのかな」
「さぁね」
純くんは、アメリカに留学させられた。
理由は簡単。
私が飛行機に乗れないから会いにいけないっていう、私たちを引き離すための方法。
「遥佳くん…、恋したことある?」
「俺?ないけど」
「遥佳くんもいつか恋して、その人と結婚して…。それが普通でしょ?その普通が私たちにはないんだよ」
「美乃梨?」
遥佳くんの不安そうな顔が目に写る。
それでも、喋りだしてしまった私の口は止まらない。
「私…、純くんが好き」
「うん」
遥佳くんはそれしか言わなかった。
婚約者の遥佳くんに言う話しではなかったかもしれない。
でも、遥佳くんなら真剣に聞いてくれる。
それが西城遥佳という人間の優しさだ。
「遥佳くんが誰かに恋したら、私は全力で応援するから」
それでも、純くんは私に会うためにパーティに参加してくれていた。
秘密で会場を抜けて、二人でいっぱい話した。
「元気なのかな」
「さぁね」
純くんは、アメリカに留学させられた。
理由は簡単。
私が飛行機に乗れないから会いにいけないっていう、私たちを引き離すための方法。
「遥佳くん…、恋したことある?」
「俺?ないけど」
「遥佳くんもいつか恋して、その人と結婚して…。それが普通でしょ?その普通が私たちにはないんだよ」
「美乃梨?」
遥佳くんの不安そうな顔が目に写る。
それでも、喋りだしてしまった私の口は止まらない。
「私…、純くんが好き」
「うん」
遥佳くんはそれしか言わなかった。
婚約者の遥佳くんに言う話しではなかったかもしれない。
でも、遥佳くんなら真剣に聞いてくれる。
それが西城遥佳という人間の優しさだ。
「遥佳くんが誰かに恋したら、私は全力で応援するから」