御曹司の秘書さんの日常◆
「武、花の手配をしてくれない?」
「はい。どちら宛に?」
「あぁ、さっきの女性。
いきなりとはいえ、男二人にラブシーンを見られたんだ。
かわいそうだろ?」
いかにも、児島と武が悪い風に言ってのける。
「・・・・・・・
はい。かしこまりました。
で?あの方はどちらの女性ですか?」
武は携帯電話を取り出して、花の手配をする。
「なんだ。知らなかったのか、
ほら、さっきの銀行のーーー娘さん。」
「…いつの間に知り合ったんですか?」
武はぼやきながらも
先ほど頂いた名刺を探した。
すぐさま手配を終えると、
電話が終わるのを待ってたかのように
昴が口を開いた。
「それにしても、
武はのぞきが趣味だったんだな。」
「!!昴様っ!!」
武は思い切り 昴をにらんだ。