御曹司の秘書さんの日常◆
ナミはキッチンへと歩いて行った。
武もベッドから降りて
時計に目をやった。
6時か。
今日の予定は9時に会議・・・10時過ぎに・・・
などと、
スケジュールを思い出す。
シャワーを浴び、
白いシャツとネクタイを手にしたところで
ナミが、コーヒーと紅茶どっちがいい?なんて聞いてきたので、
紅茶を頼む。
武の為だけの朝食が一人分カウンターに置かれる。
「ナミは?」
「私はいいわ。旦那と食べるから。」
「ふーん」
武はそのまま用意されたトーストと紅茶を食べる。
「送るよ?旦那さんは8時には帰ってくるんだろ?」
「まぁね。
でも、私がいてもいなくても
あの人には関係ないんだけどね。」
「・・・クス。
一緒に朝ごはん食べたいくせに?」
「…意地悪。」
ナミはそういって軽く顔を傾けて
武に優しくキスする。
ソレを受けて、
武はナミの頭を支えて、
唇をなぞるようにキスした。