御曹司の秘書さんの日常◆
市川 武
いちかわ たけし
彼は、まさしくエリート街道まっしぐら。
某有名大学を卒業し、
花京院家の経営する商社に入社。
度胸と
頭の回転の速さを買われ
異例の役員秘書への抜擢。
そこでのスキルを磨いて
手際のよさは若手秘書の中ではずば抜けていた。
そこで、
花京院家の御曹司、
花京院 樹の第二秘書補佐までに抜擢されていた。
そこまで順調に歩いていたのに、
ある日突然の衝撃辞令。
明日から、
18歳の坊やの
秘書を
上司から言い渡されたのだ。
「ちっ。マジかよ」
頭を下げながら、武は吐き捨てた。