御曹司の秘書さんの日常◆
「アメリカのーーーー大学を卒業した。」
へぇ、名門じゃないか。
と武は素直に感心した。
やはり、花京院家の御曹司ともなると
大学も外国なんだな。と素直に驚いた。
なぜわざわざ極秘事項にしているんだろう。
昴様も、別に隠す様子もないのに…
・・・ん?
大学?
「…昴様。…おいくつでしたっけ?」
「は?市川、どうした?18歳だが?」
貫禄のありすぎる18歳。
どうしても大学卒業の年齢と計算が合わない。
武が不思議そうな顔をしたので、
昴が、あぁ。と声を漏らした。
「飛び級。」
ぼそっとつぶやく。
「俺、飛び級で大学いったんだよ、武。」
説明が面倒だから、
極秘事項にしたんだ。
といって
にこやかに昴が笑った。
俺がエリートだというなら、
昴は、スーパーエリートだな。
なんて武はくだらないことを考えて、
我ながら
ネーミングセンス無いなと思って
苦笑した。