御曹司の秘書さんの日常◆
「意外だった。」
「…何がですか?」
エレベーターが上にあがってくるのを待つ間昴がつぶやく。
「佐々木ちゃんのこと。 …武。わかってると思うけど、
本気じゃないなら、やめとけよ。」
「……のぞき好きなんですね。」
ちっ。見られてたのか。
「あはは。」
いわれたなーといいながら昴はエレベーターに乗り込む。
昴が素早く一階のボタンを押す。
「…昴様?タクシーでお出かけで?ソレとも徒歩?」
駐車場は地下だ。
「徒歩。」
昴はニヤリと笑った。