御曹司の秘書さんの日常◆
ユリコの部屋をでた武は、
煙草の煙をふーーっと吐いた。
くそっ。
ヤリたかったのに。
欲求不満だ。
でも、鍵を渡されるよりましだ。
付き合えないって言ってるのに。
体だけだと言って、お互い納得の上なのに
なんで今更、鍵とか渡すんだろう。
武は、ユリコの男に慣れたいい体を思い出した。
「やっぱ。ヤッてから出ていけばよかった。」
しかたない。
夜もまだ早い。
バーで気分を紛らわそう。
そう思って、武は夜闇に消えて行った。