御曹司の秘書さんの日常◆
ガチャっ
「武っおそい!!」
すぐにドアを開けて、
昴が飛び出してきた。
「きゃぁっ。」
室内にいたもう一人の人はあわててシーツを被る。
どうやら、迫っている最中だったようだ。
「俺は、シャワーに行く。武、悪いけどその子追っ払って。」
「…はい。承知いたしました。」
昴はその子を見ることなく、その部屋を後にする。
頭を下げた武はふぅとため息を吐いて、
その女性を見やる。
「すいません。
とても、魅力的な姿ですが服をつけていただけますか?」
できるだけ丁寧に言ってみる。
「ちょっと。何よあなたっ!
私を誰だと思ってるの!!」
しらねーよ。
武は冷笑した。
「ちょっと!失礼な男ね!あんたなんて、お父様の力で
いくらでもどうとでもできるのよっ!」
最近の令嬢は頭も悪いらしい。
武はやれやれと、
その女性の身を包んでいるシーツを無理やりはがした。
「きゃぁっ」
生まれたままのその姿でバランスを崩してベッドの上で
コロンと横たわる。