御曹司の秘書さんの日常◆
「…昴様。せめて、パンとか…サラダとか…
きちんと健康管理をしていただかないと困ります。」
「わかった。わかった。
んーじゃ。隣がパン屋だから買ってくるよ。
適当に待ってて?」
昴は、武が止めるのも聞かずぱぱっと飛び出していった。
上司が買い出しって…と思い
武ははぁーっとため息をついた。
ただ待っているのも
手持無沙汰なので武は冷蔵庫を開けてみた。
うーん。
卵とハムはあるのか。
仕方ないので、
卵をスクランブルエッグに焼き、
ハムを軽く炒めているところで
昴が帰ってきた。
「ただいーー。いー匂いだな。」
「…おかえりなさいませ。
勝手ながら、冷蔵庫を開けさせてもらいました。」
「ありがとう。わざわざ作ってもらっちゃって。」
どさっと買ってきたパンをカウンターに置いて、
昴は、牛乳を二つコップに注ぐ。
朝、牛乳は絶対なんだな。
と武は思って、武はスクランブルエッグとハムそして、
かってきたパンを手頃な皿に乗せて
カウンターに出した。