御曹司の秘書さんの日常◆
昴は、ネクタイを軽く結び直してから、
椅子に腰かける。
そして、優雅に用意された朝食を食べ終える。
綺麗に食事をするのはさすが
『御曹司』だな。と武は納得した。
「武。出勤するか」
「…はい。昴様。」
食器を片づけようとすると、
昼間にハウスキーパーがくるらしい。
だったら、家政婦も雇って朝食ぐらい
作らせたらいいだろ。と武は心の中で呟いて、
足早に昴のマンションを後にした。
「明日も、よろしくな。武。」
「…わかりました。」
あぁ。面倒だ。