御曹司の秘書さんの日常◆
昴は、武の予想通り
ドアを開けた瞬間、眉間にしわを寄せた。
「---おい。武。
なんで、こいつと一緒なんだ?」
「…申し訳ありません。」
武はとりあえず軽く頭を下げた。
武だって一緒になりたくて、なったわけじゃない。
「ちょっとぉ。
私は、昴さんの婚約者なのよっ
なんで、こんなに冷たくするわけ?」
「--うるさいな。何人目かの婚約者候補だろ?
ばからしい。
武。俺シャワー浴びてくる。」
「ちょっとぉ。一緒に入る???」
「はぁ。---迷惑。」
昴は、レイナが絡めた腕を振り払いながら
シャワールームへ消えた。
残された武とレイナ。