御曹司の秘書さんの日常◆
ちょっと、心配そうに見ていた正樹は何も言わず、
コーヒーのお替りを注ぐ。
武は、ソレを一口飲んで、
伊達メガネを装着した。
この伊達メガネをつけていると、
身が引き締まる気がするのだ。
・・・これ、いつからつけ始めたんだっけ。
そうだ。
秘書になってからだ。
そんなことを思い出しながら
武はもう一度コーヒーを口に運んだ。
「そういえば、ナミちゃんって連絡取ってる?」
「---え?」
突然出てきたセフレの名前。
そうだ。
正樹も、ナミと親しかったんだっけーー。
「あぁん?まぁ。--たまに?」
「そうかー。この間、偶然買い物中にナミと会ってさ。
やさしそうな旦那と一緒だったからさー。」
「へぇーー。」
でも、ベッドでは暴力旦那らしいぜ?
と武は心の中で呟く。