御曹司の秘書さんの日常◆
シアワセ?

新規事業開拓。

***

「…なんだコレは。」

休憩から帰った武の机の上に積み上げられた
上質な紙たち。


「--おかえり。」

不機嫌そうな昴が机に向かい、
一瞬武に目をやって
再び書類に目を通した。


「…ただ今戻りました。昴様。これはなんでしょう…」

「---見てみれば?」

不機嫌そうに、昴はパソコンに向かい作業を続ける。

武は、はぁと気を抜けた返事をして、ひらりとめくる。

「…。」


思わず言葉に詰まる。


はらりと開いた紙の間には綺麗な女性が着物を付けて
微笑んでいた。

2つ、3つとめくってみるが、
どれも素敵な女性だった。


多分、『お見合い写真』

ーほんとに、こんな写真撮るんだな。


武はどうでもいいことを考えながら、

昴の方へ目をやった。


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