御曹司の秘書さんの日常◆
「市川。美女二人を相手にするなんて、うらやましいな。」
笑いながら、昴が戻ってきてた。
ナミの旦那も戻ってきて、ナミの腰に手をまわす。
「…昴様。変わりましょうか?」
「昴さんっ。おひさしぶりですねっ」
「レイナちゃん。
君、勘違いして会長にまで怒鳴り込んだようだね。」
ニコニコしながら昴が
レイナに話しかける。
目が笑ってい無い。
「え?」
レイナが不思議そうな顔で首をかしげる。
「いいかい。
僕の言い方が悪かったようだね。
僕は、君ではダメだ。
だからと言って、秘書の市川がいいわけではない。
だから、市川の名誉を棄損するような言いがかりはやめてくれないか?」
ニコニコ笑ってはいるが、
明らかに愛想笑いで、目つきは鋭い。