御曹司の秘書さんの日常◆
神原レイナ。あの気の強いお嬢様は
なぜか、突然
秘書である市川 武を婚約者にと言ってきた。
「いぃじゃん?武、結婚すれば?」
「…昴様。他人事ですね。」
「そうだぞ、武は女性はダメだろう?」
社長はまだ勘違いをしているのか?
「…社長…。私は、女好きですーーー」
「そうなのか?」
「そうだよ、兄貴。
ゴメン。俺が変なこと言ったから---」
珍しく、昴が
フォローに回る。
社長は、一瞬むっとして眉間にしわを寄せたものの、
昴がいろいろ
フォローを入れてくれる。
「---だからっ。武は悪くないんだよ。」
「なるほどな。
よくわかった。
じゃ、問題ないな。」
社長は、すっと立ち上がって、
武の肩をぽんっとたたいた。