Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~



「秋山先輩、奥さんも来れたらよかったですね」


「うん、ま、仕方ないさ。仕事だからね」


秋山先輩の奥様は看護師さん。


うちのお兄ちゃんと同じ病院に勤めている。


だから今日は秋山先輩が一人息子の譲君を連れて。


「野田先輩、奥様と真那ちゃんはいつ帰ってこられるんですか? 」


「明日だ。今日が法事だからな」


野田先輩の奥様と娘の真那ちゃんは法事で奥様の実家に帰省中。


「沢田先輩、あ、いけない!今日は駄目ですね」


「フフフ…いいわよ、別に」


加山先輩の奥様はうちの会社に勤めている。


早い話が私達と仲良しグループ


うちは別に社内結婚したからと辞めなきゃいけないなんて規則はない。(あっ たら私も辞めなきゃならないもん)ので結婚後も続けて勤めてくれている。


だって沢田先輩は優秀だから加山先輩と結婚するって恭介さんに報告に来た時に


『辞めるなよ。辞めるなら結婚を辞めろ』なんて脅したんだから。


だから戸籍上は『加山』だけど仕事では 『沢田』のまま。


私と同じ。


「ここに西原先輩がいたら昔のままですよね」


「そうね」


西原先輩は結婚して旦那様の仕事の関係で今はカナダに。


恭介さんと誠さんを覗いた私達7人は特にうまが合うって言うのか結婚するまで はよくこうしてバーベキューしたり旅行に行ったり遊んでいた。


まだみんな20代で若かったよね。


私が社長である恭介さんと結婚した時はみんな驚いたけど今までと変わりない付 き合いをしてくれている。


本当に恵まれてるわ。 私も恭介さんも会社もね。







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