Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~
「恭介さん」
「……」
まだご機嫌が悪いんでしょうか?
「お天気でよかったですね。本当に気持ちいいし。涼や陽菜も喜んでます」
耳元で
「お前は?」
「えっ?」
「……」
「フフフ…はい。私も楽しいです」
「ん、ならいい」
「恭介さん…」
『高藤が喜ぶ』 『兄さんは志織ちゃん 第一だから』 瑞穂さんや先輩達の言葉がリフレインする。
「ん、どうした?」
急に立ち止まった私に
「志織?」
あっ!
「なんでもないです」
慌てて恭介さんの元へ。
「パパ~ママ~はやく~」
先に戻った陽菜がおやつのシュークリームをふりながら
「パパたちのたべちゃうよ~」
「は~い、ママの置いといてね~ さ、恭介さん急ぎましょう」
「ククク…シュークリーム陽菜に取られちゃ大変だからな」
ま、失礼なんだから。