Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~
「ん?陽菜は」
「ひなはまだねにゃいの」
恭介さんによじ登ってるし。
「明日、起きられないぞ」
「おきられるもん」
陽菜も一度言い出したら聞かない。
恭介さんが私に目配せして
「ん、じゃあ陽菜は寝ないんだな」
「うん。パパあしょぼ」
「パパはもう眠いから寝る」
陽菜をソファーに降ろして
「志織は?眠くないか?」
「はい私ももう眠いです」
わざと 『ふわぁ~』と欠伸をして
「陽菜、ママも寝るけど陽菜は一人で此所で遊んでるのね。じゃあ寝る時に電気 を消してきてね。恭介さん行きましょうか?」
私もソファーから立ち上がり、恭介さんとリビングを出ようとすると
「いや~ひなひとりでここにいるのはいや」
飛びついて来た。
「でも陽菜は寝ないんでしょ?」
「ねるもん。ひなもねんねしゅるもん。 だからおにかいにいく」
半泣きの陽菜を抱き上げて
「うん。じゃあ寝んねしようね」
「うん」
「フッ 陽菜はいい子だ」
恭介さんに手を伸ばして抱っこしてもらい
「パパ、ひなしゅき?」
「あぁ」
「ありがと」
恭介さんの首にしがみついた。