Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~
ケーキを食べる前に
「ママ、これひなとぼくから」
絵を渡します。
「ありがとう。あら、今年は二枚」
「うん。ひなもひとりでかいたの。この『ひな』ってじもひながかいたんだよ」
「これ今日のママね。上手に描けてるし名前も上手よ。 ね、恭介さん」
パパに見せて
「陽菜、字が書けるようになったのか?偉いぞ」
陽菜を抱っこして頭を撫でてくれました。
「おにいちゃんにおしえてもらったの。ね~おにいちゃん」
「うん。ひながどうしてもかきたいって」
パパがお兄ちゃんの頭も撫でて
「涼も偉いぞ」
「ヘヘヘ…」
お兄ちゃん嬉しそうです。
「涼の絵は家族全員なのね。みんな笑ってて素敵よ」
ママは二枚の絵を見て
「ママないてるの?」
「ママ」
「フフフ…泣いてないわよ。本当にありがとうね」
でも…泣いてるよ。
あ、嬉しいと涙が出るって前に言ってたよね。
パパが
「さ、ケーキを食べようか」
「うん」
「いたらきましゅ」
お兄ちゃんと陽菜はケーキにかぶりつきました。
やっぱり美味しい。
「ママ、おいしいね」
「そうね、美味しいわね。涼、陽菜たくさん食べなさい」
「うん」
ママはやっぱり嬉しいからたくさん食べられないみたい。
ママの分をお兄ちゃんと分けました。