Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~
「ね、志織ちゃん お願い」
「み、瑞穂さん」
瑞穂さんが両手を合わせて拝むように
「お願いします。『うん』って言って下さい」
いや、そう言われても
「瑞穂さん、顔を上げて下さい。それに私はいいんですけど…恭介さんが」
「志織ちゃん OKしてくれるの?ありがとう」
私の手を取って笑顔満面で振り回す。
「いや、だから。恭介さん」
「あ~兄貴は大丈夫。私が説得するから」
自信満々
さすが恭介さんの妹だけのことはある。
だけど…
恭介さんOKするかしら?
またごちゃごちゃいちゃもんつけるんじゃないかしら?
あ~どうしよう?
瑞穂さんは気分よさげにハミングなんかしてるけど。
私にはその余裕はない。