Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~
「そりゃ決まってる」
「……」
ニヤリッと笑い
「女が男に贈る賄賂は…」
「キ、キャッ!」
いきなり押し倒され
「お前の体」
「は、はぁ~?」
体で支払えとかですか?って、夫婦間でおかしくない?
「ん?贈ってくれるな」
パジャマのボタンを外してるし。
その手を押さえて
「NOって言ったらどうします?」
「ん?」
あらら、片眉上がってるよ。
「そりゃ涼に話す。『ママは毎夜毎夜、涼が寝てるのを確認したら頬っぺた額と言わず顔中にキスをしまくってる。パパがいくら止めろと言っても聞かない』ってな。涼は完全に怒るし陽菜も怒るな」
「なんで陽菜が」
陽菜はキスされるのを嫌がらないわよ。
「ん、陽菜は『お兄ちゃんばっかり。ママはお兄ちゃんの方が好きなんだね』って河豚になる」
今度は陽菜の声色真似てるし。
てか子どもになんてことを言うんですか!
ホント信じらんない。
「ククク…どうする?涼と陽菜に嫌われる ?それとも俺に体を差し出す?」
プチッ
プチッ
プチッ
私が答える前にパジャマのボタンをまた外してる。
でも『体を差し出す』っていつの時代の話なのかしら?