Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~
RuRuRuRu
あ、携帯
もう少しで唇が合わさる…って瞬間
私が恭介さんを押し退けようとすると
「ほっとけ」
「駄目ですよ。メールじゃなく電話ですから。なにか急用かも」
はだけたパジャマを片手で合わせて電話を取る。
「チッ!」
わぁ~舌打ちしてるよ。
「もしもし。あ、お兄ちゃん、どうしたの?うん、大丈夫、まだ起きてるか ら。…うん、あ、そうなんだ。えっ? …いい名前じゃない。おめでとう。うん涼と陽菜も喜ぶわ。はい、じゃあ明日会いに行くから。うん、おやすみなさい」
ベッドに寝転がってた恭介さんが上半身を起こし
「名前、決まったのか?」
「えぇ。早く教えたくって仕方ないみたい」
お兄ちゃんも双子にメロメロなんだから。
「で、なんて名前だ?」
「男の子が『大地』女の子が『愛』」
「大地と愛か。なんか地球規模な名前だな」
「フフフ…そうですね。でもお兄ちゃんらしい」
「ん、だな」
明日、涼と陽菜に話したらどれだけ喜ぶかしら。