Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~



「おい、ボケッとしてないで行くぞ」


あ、いけない。


「はい」


主催社側の方にご挨拶して記念品を頂きホテルを出る。


まだ8時過ぎ。


一時間ちょいしかいなかったのね。


「腹減ったな」


「何がいいですか?」


「たまには中華にするか」


パーティーはフランス料理が出されていた。


でも立食だったので殆ど食べてないもんね。


「はい」


この近くにあるホテルの中国料理店に行くことに。


何回か行ったことあるお店で美味しいんだよね。


何種類かオーダーして先ずはビールで


「乾杯」


一口飲んで


「うん、美味しい」


お箸が進むわ。


「お前…わりと食ってたろ?」


「そんなに食べてませんよ」


とっかえひっかえご挨拶してたし、 さ、これからって時に『帰るぞ』って言われたんだもん。


「…そうか?俺よりは」


「ま、まぁ、恭介さんよりは食べてたかも」


本当によく見てるんだから。


「ククク…今日は涼と陽菜がいないから ゆっくり食えるだろ」


「えっ、えぇ」


涼は一人で大丈夫だけど陽菜にはまだ手がかかるからゆっくりご飯なんてないもんね。


――




< 1,241 / 1,863 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop