Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~
「フッフギャァァァァ…」
う、産まれた。
「おめでとうございます。元気な男の子ですよ」
私の手に抱かせてくれたのは丸々した赤いお猿さんみたいな…だけど凄く可愛いい綺麗な子!
男の子!
俺様予備軍の誕生だわ。
俺様になっちゃ駄目よ。
…うん?
恭介さん…
間に合わなかった。
あれからすぐに陣痛が激しくなり産まれたのはお昼過ぎ。
あ~
ご機嫌悪いだろうな。
看護師さんに赤ちゃんを渡し、私はストレッチャーで病室へ
そこには、うちの両親と恭介さんのお母さんがいてくれた。
「志織ちゃん、おめでとう。可愛いい男の子ね」
「お母さん、ありがとうございます」
「恭介、間に合わなかったわね」
「はい」
「こんな時に出張なんて、ついてないって言うか恭介らしいけど…多分、機嫌は悪くなるわね」
さすが お母さん!
よく分かってる。
「今、連絡したけど、どうも飛行機に乗ってるみたいで…誠さんが空港まで迎えに行ってくれたわ」
「誠さんが…」
副社長、ありがとうございます。
「晩には、お父さんと瑞穂も来るから」
「はい」
三人共、嬉しそうに話してるんだけど、私は眠くて…