Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~
「パ、パパ」
「ん?」
「パパは…ひなきらいになった?」
「……」
「ひな、わるいこ?だからパパひなきらい?」
陽菜の大きな目から涙が落ちた。
「嫌いなわけないだろ。パパは陽菜が大好きだから陽菜が悪いことをしたら怒る。それは陽菜にいい子になってほ しいからだ。もし陽菜が嫌いならパパは知らん顔する。怒らないし話しもしない。こうしてギュッもしない」
陽菜を思いきり抱きしめる。
「う、うん。パパ…あ、ありがと。ひなもパパだいしゅき」
陽菜も俺にしがみつく。
「ひな、よかったね」
「おにいちゃん…うん」
涼の方に顔を上げてニコッと笑う。
なんとか涙は止まったようだな。
「パパ」
「ん?」
涼がベッドに上がってきて
「ぼくもここでねていい?」
「ん、一緒に寝るのか?」
珍しい、 最近は嫌がるのに。
「うん。ひな、おにいちゃんといっしょにねよ」
「おにいちゃん…うん」
陽菜が俺の膝からベッドに移り涼と横になる。
「パパ、おやすみなさい」
「おやしゅみなしゃい」
布団を被り二人は目を閉じた。