Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~



「ぅ…ぅう…ん」


目が醒めた。


えっ?


誰か手を…


目を開けると


「恭介さん」


「ん」


「いつ、帰って来たんですか?」


「ほんのさっき」


「あ、赤ちゃん」


「ん、見てきた。まぁ、あそこまでまん丸になったな」


まん丸って…


私が膨れたのか


「今のお前に似てる」


ニヤリッと笑う。


「恭介さん」


「フッ 俺の言うこと聞かないような子だ。お前に似てかなり我が儘だな」


いや、恭介さんに似てるんですけど


「ん?」


「い、いえ。恭介さんが来る前に産んじゃってごめんなさい」


「まっ、仕方ないさ。だけど」


「えっ?」


「罰な」


……ッ!


キスされた。


そして耳元で


「ありがとな」


「恭介さん」


な、何か…涙が出ちゃうよ。



コンコン!


「はい」


「可愛い子ちゃん、おめでとう」


「誠さん」


「志織ちゃん、兄さんに似ない可愛いい子でよかったわね」


「瑞穂さん」


「瑞穂、テメエ」


「あら、何か文句でも」


「お前達、こんな所で兄弟喧嘩しない」


「お父さん」


「志織ちゃん、ご苦労様」


「お父さん」


恭介さんは、お父さんに怒られたのと、ご苦労様と言い忘れたのとで、あさっての方を向いた。


フフフ…


恭介さんったら。



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