Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~
漸く涼も寝ついて
ガチャッ!
「恭介さん」
「どうだ?かなり咳してたようだけど」
聞こえてたのね。
「やっと寝ました。また熱が上がってきたようで」
「ん、仕方ないな。あ、布団持って来る。お前もちょっとは寝ないと」
「はい」
恭介さんが布団を運んでくれてベッドの下に敷く。
「陽菜は?」
「あぁ。あれから直ぐに寝た」
「そうですか。よかった」
「あの話しが効いたんだろうな」
「……」
「お前も策士だな。あんな話しをすると陽菜がどう反応するか分かってんだから」
「陽菜も頭では分かってるんですから」
「だな。でも心が寂しがってヤキモチ妬いて」
「まだ小さいですから仕方ないですけど」
「ん」
「陽菜をお願いしますね」
「あぁ。今晩は特別に涼にお前を貸してやるから早く涼の風邪を治せ」
いや、私の体じゃないし。
てか、やっぱり俺様だわ。
「俺はせいぜい陽菜に蹴られないように気をつける。なんたってアイツはお前に似てるからな」
「……」
まぁ、暗に私の寝相が悪いって言ってるようなもんじゃない。
「ククク…膨れんな」
膨れてないし。
「じゃあ、おやすみ」
チュッ!
軽く唇にキス。
「おやすみなさい」