Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~
陽菜の七草
朝起きて二階から降りてくると
トントントンってリズミカルな音が聞こえてきました。
ママ、何してんだろ?
朝御飯はパンとハムエッグかベーコンエッグとサラダだけど、あんな音するのって?
陽菜は気になってキッチンへ。
「ママ」
「あ、陽菜おはよう」
「おはよ。ママなにしてんの?」
見るとまな板の上に色んな菜っ葉が。
「うん、七草粥の支度。さ、着替えましょうね」
ママは手を休めて陽菜を連れて二階へ。
お着替えをしながら
「ななくしゃがゆって?」
「七草粥はね、1月7日に食べるんだよ。朝に食べて邪気を祓い無病息災を願ってね。それとお正月にたくさんご馳走食べたから胃が…って言っても分からないか。お腹をお休みさせるの」
「うんっと…じゃあ、おくしゅり?」
お薬は苦いから陽菜苦手です。
「お薬ってわけじゃないけど…う~ん何て言ったらいいのかしらね?」
ママ悩んでます。
「おくしゅりじゃないならにがくない?」
「うん、苦くはないよ。お粥だから」
お粥は陽菜好きです。
「うん。じゃあひなたべる」
「フフフ…食べて一年間元気でいないとね」
「うん。ひなげんき!」
お着替えを済ませて髪を今日はお下げにしました。
先にピンクのリボンを結んでもらったよ。
「はい、出来ました」
「ありがと。ママ、ひなかわいい?」
「うん、可愛いわよ」
「うん」