Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~
「お、陽菜は朝からママの手伝いか?」
パパが起きてきました。
「恭介さん、おはようございます」
「パパおはよ。きょうはね、ななくしゃがゆだよ。パパしってる?」
「あぁ。今日は7日だな」
なんだ、パパは知ってるのか。
お手伝いが済んでママはお兄ちゃんを起こしに行きました。
本当にお兄ちゃんはお寝坊さんなんだから!
ママとお兄ちゃんが降りて来るまで陽菜はパパとソファーに座って
「パパ」
「ん?」
「ななくしゃのなまえいえる?」
パパはあんまりお花には興味ないから知らないかも。
「春の七草か。えっと…芹、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ、これぞ春の七草だろ」
「パパしってんのね」
つまんない。
せっかく陽菜が教えてあげようと思ったのに。
「どうした?」
「ううん。あ、おにいちゃ~ん」
お兄ちゃんが顔を洗ってリビングへ。
「おはよ」
「おはよ。パパ、ひな」
「相変わらず寝坊助だな」
「だってぼくはまだやすみだもん」
お兄ちゃんは今日まで休みです。
いいなぁ。
「明日から学校なんだから早起きの癖をつけないと起きられないぞ」
「だいじょうぶだよ」
本当に大丈夫かしら?
陽菜ちょっと心配です。